アデコはこのほど、「介護と仕事の両立」に関する調査結果を明らかにした。同調査は10月、親族を介護した経験があり、直属の部下を持つ管理職(課長職・部長職)600人を対象にインターネットで実施したもの。

介護を理由に退職を考えたことはありますか

介護を理由に退職を考えたことはあるか尋ねたところ、合計で47.5%が「何度も考えたことがある」「1・2回考えたことがある」と答えた。介護のために会社を休むなど、介護への関与度が高い管理職に着目すると、退職を考えたことがある割合は57.2%と上昇している。

退職を考えた理由について聞くと、「体力・精神的な負担や不安」(20.7%)、「介護状況の変化、介護を優先したい」(18.2%)などの回答が多かった。一方、退職を考えなかった人にその理由について尋ねると、最も多いのは「収入面での不安」(26.0%)という回答だった。

退職を考えた理由

介護と仕事の両立で不安はあるか尋ねたところ、合わせて77.3%が「とても不安がある」「どちらかといえば不安がある」と答えた。介護を理由に会社を休んだことがある管理職においては、不安を感じる割合が83.3%とさらに高くなっている。

仕事と介護の両立にあたり、どのようなことが不安か尋ねたところ、50.4%が「精神的な負担」と回答した。次いで「同僚・部下の仕事に影響が出る」(49.8%)、「労働時間が長く、介護に時間を割けない」(47.0%)となっている。

仕事と介護の両立にあたり、どのようなことが不安ですか

介護に携わっていることを職場で打ち明けた相手について尋ねると、71.8%が「職場の上司」、54.5%が「職場の同僚(上司・部下以外)」と回答した。「職場の部下」は41.3%で、上司や同僚と比べると低い割合となった。

介護に携わっていることを職場で打ち明けた相手

介護を担う部下がいるか尋ねたところ、47.3%が「いる」と回答した。部下が介護と仕事を両立できるよう配慮する上司のことを「ケアボス」と言うが、そのケアボスのように介護に携わりながら働く部下を支援したいか尋ねたところ、合計で91.9%が「とても支援したい」「どちらかといえば支援したい」と回答した。

介護に携わりながら働く部下を支援したいですか

しかし、実際に「ケアボスとして支援できているか」という問いに対しては、支援している人の割合は73.5%となり、支援したいという理想と現実では、18.4ポイントの開きがみられた。