パーソルキャリアが運営する転職サービス「DODA」は9月11日、2017年8月の「DODA 転職求人倍率レポート」を発表した。

なお、同調査における転職求人倍率は、ホワイトカラー層を中心とした転職マーケットにおける需給バランスを表すもので、DODA転職支援サービス登録者1名に対して、中途採用の求人が何件あるかを算出した数値(転職求人倍率=求人数÷転職希望者数)となっている。

「2017年8月の転職求人倍率(業種別と職種別)」

2017年8月の転職求人倍率は、前月比0.13pt増の2.44倍となった。求人数は前月比100.5%、前年同月比120.7%となり、33カ月連続で調査開始(2008年1月)以来の最高値を更新した。転職希望者数は前月比95.4%、前年同月比139.3%となった。

「2017年8月の求人数増加率(業種別と職種別)」

業種別にみると、9業種のうち「メディア」「メーカー」「小売・外食」「サービス」の4業種で求人数が増加。特に、「サービス」(前月比103.2%)、「小売・外食」(同103.0%)で大きく伸長した。

職種別では、11職種のうち「営業系」「技術系(電気・機械)」「技術系(化学・食品)」「技術系(建築・土木)」「専門職」「販売・サービス系」の6職種で求人数が増加。特に伸びたのは、「技術系(化学・食品)」(同105.5%)、「専門職」(同103.2%)だった。

今後の見通しについては、「9月は3月決算の企業にとって上半期の最終月に当たり、会社によっては上期の採用目標を達成しようと採用活動を活発化させるケースもある」ことから、求人数は増加。一方で、「年内に転職先を決めることを目指し活動を始める転職希望者が増える」ため、求人倍率は下降すると見込んでいる。