ニュース
トップ

【特別企画】

常識破りのハイスペック、新時代スリムPC実力検証! ツクモ「Aero Slimシリーズ」

(1) 冷却設計も万全のクセのないケース

2010/05/28

河野総一郎

    個人向けPCにおいてはノートPCの人気が高いのが現実となっているが、性能に対する価格の安さでは、まだまだデスクトップが有利だ。ビジネスユースや価格重視の人はデスクトップPCを選択するケースが多いだろう。とくにスリム型製品は、省スペースにデスクトップPCを利用したいというニーズを満たす製品として根強い人気がある。

    そんなスリム型PCの一つが、Project White(ツクモ)の「Aero Slim」シリーズだ。これまでのAeroシリーズを継承した飽きのこないデザインと、冷却能力の向上により性能への貢献をも果たしているのが特徴になっている。

    足を取り付けた状態で縦置き可能なスリムPC

    冷却設計も万全のクセのないケース

    今回ここで取り上げるのは、現行のAero Slimシリーズのなかで、もっとも安価に最新のCore iシリーズのCPUを導入できる「RS3J-B22/S」と、そこから外観や本体サイズはそのままに、中身をハイエンドデスクトップ並に拡張している「RS7J-D22/S」だ。RS3J-B22/Sは標準価格59,980円と6万円を切る価格で、Core i3-530を搭載しているモデル。そしてRS7J-D22/Sは標準価格99,980円と10万円を切る価格で、Core i7-860と外付けGPUまで搭載しているモデルとなる。

    その外観は黒を基調に、フロントの両脇にシルバーの縁取りを施したシンプルなデザイン。ゲームなどのホビーユースだけを対象とした製品ではなく、ビジネスユースなどの実用品としても使われるであろうスペックの製品なだけに、こうした地味すぎず華美すぎないデザインは好ましく感じられる。

    また、デザインだけでなく機能性にも優れている。まず、本製品は縦置き、横置きの両方に対応し、縦置き用の"足"が付属している。スリムPCの良いところは狭いスペースにPCを設置できることにある。W98×D380×H335mmという製品サイズそのものの小ささに加え、縦横の設置をユーザが選べることで、省スペースのメリットをさらに活かせることになる。

    横置きも可能なので、省スペース性を活かして空いたスペースに設置できる。なお、写真右上の120mmファンによる吸気部分には、水洗いできる防塵フィルターを装備しており、日ごろのメンテナンスを容易にしている

    このケースはメンテナンス性も魅力になっている。製品のカバーは手回しが可能なスクリューが使われているほか、拡張スロットや3.5インチベイへの機器追加もツールレスで行えるように配慮されている。拡張スロットはPCI Express x16、PCI Express x1×2、PCIが空いており、ロープロファイル対応の拡張カードを装着できる。

    ツールレスで回せるスクリューでカバーが固定されており、簡単にケース内部へアクセスできる

    拡張カードは完全ツールレスでメンテナンス可能。ロープロファイルカードを利用可能だ

    5インチベイの下部にツールレスで固定可能な3.5インチベイを装備。奥行きの長い機器はマザーボードとの干渉が起こり得るが、カードリーダーなどのシンプルなデバイスなら問題ない

    HDDについては追加作業にドライバーが必要になるものの、1基の拡張スペースが用意されている。標準のHDD1基では容量に不足がある場合はもちろん、後々にはシステム領域をSSD、データ領域をHDDといったアップグレードなども考えられる。とにかく、拡張スロットにせよ、HDDベイにせよ、拡張の余地がなければ自由にアップグレードは行えない。そうした余地を残したスペックになっていることに対して、購入時は意識しなくても、いざアップグレードの必要に迫られたときに良かったと思えることだろう。

    HDDベイは1基が空いた状態で出荷される。後々容量に不足を感じても増設は容易だ

    そして、ケースを含む本製品全体の特徴として、冷却性能を重視した設計であることが挙げられる。CPUクーラーはIntel純正品が用いられているが、そのCPUクーラーの上部に位置する格好で、本体サイズからすると大型の120mmファンを搭載。これは、Aero Slimシリーズのスリムサイズにハイエンドパーツを内蔵するにあたり、キモになるパーツだ。なお、この120mmファンだが、RS7J-D22/Sでは標準搭載されているのだが、RS3J-B22/Sではオプション扱いとなる。

    CPUクーラーはIntel純正品。背丈の低いクーラーなのでスリムPCにマッチしている

    CPUクーラー上部に位置する箇所に120mmファンを装備。静音性が高く風量の大きいファンを装備することでCPUおよび周辺を強力冷却

    そして、スリムケースにも関わらず前面に80mmファンを搭載。製品の幅が98mmなので、ギリギリのスペースに吸気用のファンを設置していることになる。このファンはHDDベイの前面に位置しており、熱を持つことで劣化しやすいHDDを冷却してくれる。

    前面には80mm角ファンを装備。スリムPCにこうしたファンを備えるあたりにも本製品の冷却に対するこだわりを垣間見ることができる

    また、背面には多数の排気孔を設けており、120mmファンと80mmファンで外部の冷えた空気を積極的に取り込み、多数の排気孔によって、PCが発した熱がケース内に留まらないように考慮されているわけだ。

    ちなみに、120mmファンの効果のほどを確かめるため、Core i3-530を用いた環境へ、実際に120mmファンを装着した状態と、取り外した状態で、動画エンコード中の温度変化をチェックしてみた。温度の測定にはCoreTempを用い、2個のコアの温度を1秒ごとにトレース。2コアの温度の平均値をグラフ化した。

    その結果を見ると、差は歴然としている。アイドル時でも120mm装着時は25度前後であるのに対し、非装着時は30度台前半と7〜8度程度の差。動画エンコードが始まってからも、やはり7〜8度程度の差があり、大きいところでは10度を超えている。

    一般的にCPU温度は60度程度までに留めたほうが良いとはよく聞く話だが、技術的にはCore i3-530の場合、CPUの表面温度が72.6度以下になるように使うことが求められている。

    グラフを見ても分かるとおり、120mmファンを装着していない状態では、ピーク時に70度付近にまで達している。Core Tempは表面温度を示すものではなく、コア自体の温度センサーの値を読み取るので、表面温度はもっと低いわけであるが、それほど余裕ある状況とはいえない。一方120mmファンを装着した場合はピーク時でも温度をかなり下げることに成功しており、かなりの安心感がある。このファンを装着する意味は大きく、他のモデル選択時もぜひ取り付けておきたいパーツと言える。

    なお、この120mmファンのファンコンは、30〜100%で可変コントロールされており、実際のファン回転数としては、800〜1,500rpmの幅で変化するよう設定されているそうだ。今回のテストを補足すると、このファンコンの制御が絶妙で、ピーク時でもファン回転数は低速域のまま、ほどんど変化しなかったようで、アイドル時と変わらない水準の静音状態を維持できていた。おそらくは、相当に上位のハイエンドCPUでも積まない限り、このファンが持つ1,500rpm付近の冷却性能は必要ないのだろう。これは、冷却ポテンシャルに、まだかなりの余裕があるということでもある。スリムケースでこありながらこまでの冷却性能は、評価に値すると言える。

    目次

    【特別企画】常識破りのハイスペック、新時代スリムPC実力検証! ツクモ「Aero Slimシリーズ」


    新着記事

    【レポート】『プリパラ』TVアニメ新シリーズが2015年4月に始動! 「プリパラ&プリティーリズム クリスマス☆パーティー」
    [00:00 12/21] ホビー
    iiyama PC、ボタン操作でファン回転数を制御できる水冷ゲーミングPC
    [00:00 12/21] パソコン
    JRダイヤ改正、南武線快速運転区間さらに拡大! 京浜東北線快速は停車駅追加
    [23:28 12/20] 旅行
    [安藤サクラ]リアルあしたのジョー? 短期間の肉体改造に「人間すげーぞ!」と大興奮
    [22:09 12/20] エンタメ
    有間しのぶ原作の中年男×俳句ストーリーがオリジナルで、WEBで試し読みも
    [21:38 12/20] ホビー

    特別企画

    一覧